当病院は各種婦人科疾患を取扱い、年齢とともに変化する様々な症状に対応するべく、女性のためのトータルな診療を目指しています。
婦人科疾患とは機能的なもの、先天的なもの、ホルモンバランスによるもの、加齢に伴うものと多種多様です。ここに挙げた疾患はそのほんの一部です。どの疾患も早めに診察を受け、早期に治療をする事が大切です。
また当院では他の医療機関とも綿密な連携のもと治療に当たっています。
子宮筋腫とは子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。発生する部位は子宮の表面や筋肉内、子宮内腔と様々です。症状も腹痛や不正出血、月経の過多、腹部の膨満感など様々ですが、最も多いのは「無症状」で婦人科検診で発見される方がほとんどです。
卵巣にできる腫瘍の全てを含みます。
良性のもの、悪性のもの、またその中間的な性格のもの、自然と消滅する機能的なものと様々ですが、特有の症状はほとんど無く発見が遅くなる傾向にあるため悪性の場合進行が心配されます。
子宮粘膜と同じ細胞が子宮粘膜以外の場所に発生した腫瘍をいいます。子宮の筋肉層に発生するもの(子宮腺筋症)、卵巣内外、膀胱や腸の表面や粘膜、その他体内の信じられない部位にも発生することがあります。この病気は女性ホルモンの作用で増殖・縮小します。
子宮に発生する癌は2種類あり、発生部位により子宮体部に発生する体癌と子宮頚部に発生する頸癌とがあります。
いずれにしても早期発見・早期治療が大切です。20歳を過ぎたら定期的にがん検診を受けましょう。
子宮や膀胱が閉経によるホルモンの低下や筋肉の緩みの為に下垂し腔から脱出する事をいいます。治療には手術療法と保存的療法があります。
手術には腔式で子宮を摘除し腔壁の形成術や、腔閉鎖術を行います。保存療法としてはペッサリーを挿入し、一時的矯正や骨盤底筋体操があります。
更年期とは生殖期から老年期への移行期で閉経の前後10年間を指し、加齢に伴い卵巣機能が衰退し、排卵の消失や月経不順、無月経となり、閉経します。更年期障害とは更年期の性腺機能の変化から自律神経失調症状(のぼせ、冷汗、動悸、冷え、めまい)や精神神経症状(不眠、不安、憂鬱、孤独感、頭重感)などを主訴とした症候群です。
性感染症とは性交渉またはこれに類似した性行為によって皮膚や粘膜の接触により感染する疾患をいいます。性感染症の種類はHIV・クラミジア、カンジダ、淋菌、トリコモナス、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどがあります。
当院ではシルガード、ガーダシルの2種類のワクチンを取り扱っています。多くの種類のあるヒトパピローマウィルスのうち原因の6割を占め進行が速いとされているHPV16型とHPV18型の感染を 予防します。
これから結婚を予定されている方がご結婚の準備のひとつとして、ご自身の健康と将来の妊娠・出産に向けて婦人科的問題の有無を知るためのものです。健康診断の一環として現在のご自身の事を知る良い機会ではないでしょうか。
当院では低用量ピルを取り扱っています。
薬の種類は複数あり、医師の問診・診察のうえ処方となります。