STDとは、Sexually Transmitted Diseaseの略で性的接触によって感染する病気の総称です。
・以前は、淋病・梅毒・軟性下疳・鼠径リンパ肉牙腫症など細菌によるものを「性病」と言っていました。
・最近は、性行為によって感染する疾患全体をさし、クラミジア・ウイルス・真菌(かび)・トリコモナスなど病原体が多様化しています。
正式には「淋菌性尿道炎」といい、淋菌という細菌によって起こる尿道の炎症ですが、セックスやそれに類する行為(オーラルセックス・アナルセックス)によって発症する代表的な性感染症の一つです。フェラチオ行為で喉頭炎や扁桃炎・アナル行為によって直腸炎をおこすこともあります。入浴や衣類によって感染することはありません。
症 状 |
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治 療 | 男性であれば泌尿器科に、女性は、婦人科かパートナーと一緒に泌尿器科にかかりましょう。
病院では、膿やおりものを検査して淋菌が証明されれば治療となります。 抗生物質投与で比較的短期間でなおすことができます。 |
トレポネーマという細菌によって感染する病気です。
症 状 |
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治 療 | 時期によってさまざまな症状があるので、感染した心配がある時には、症状によって受診する科を決めてください。(泌尿器科・婦人科・皮膚科・内科など)早期梅毒は、抗生物質の投与を2~4週間続けると完治します。 |
クラミジアという細菌に感染しておこる病気です。症状が軽いので、知らないうちに感染し、パートナーにうつしている事も多く、現在、世界で最も広く流行している性感染症です。放置すれば、不妊症や流産・早産の原因となります。
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治 療 | 抗生物質を1回服用 |
かびが、腔や外陰部で繁殖し炎症をおこします。感染後2~4日で発症します。
症 状 | 外陰部や腔の入口に強いかゆみや、白いとうふのかすのようなおりものがあります。 |
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治 療 | 腔錠を入れたり、軟膏を塗布します。 |
トリコモナス原虫の感染により腔炎をおこします。男性にも寄生しますが、ほとんど無症状なので媒介者となってパートナーにうつします。感染後4日~3週間で発症します。
症 状 | 外陰部のかゆみ、灼熱感、泡状・黄色のおりものが増えます。 |
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治 療 | 男性は飲み薬、女性では腔錠(飲み薬)での治療となります。 |
単純ヘルペスウイルスの感染でおこります。
症 状 | 感染後5~7日で、性器の強いかゆみ、強い痛み、水ほう、潰瘍、排尿困難、発熱などがあらわれます。 |
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治 療 | 抗ウイルス剤(塗り薬、飲み薬)使用します。 |
「いぼ」をおこす、ヒトパピローマウイルスの感染による性感染症です。
症 状 | 性器にボツボツとしたできものができます。単発したり多発したり、にわとりのとさかの様に固まりができることもあります。痛みやかゆみは、ありません。 |
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治 療 | 軽症のものは、薬物固定できますが、多発したものは、電気メスやレーザーメスで焼きます。 |