「人工授精」とは、子宮腔内人工授精や子宮内受精(IUI)ともいい、通常はAIHのことを意味します。
AIH(夫の精液を直接子宮腔内へ注入)
AIHとは、配偶者間人工授精(Artificial Insemination of Husband)をさします。
AIHでは、「夫」の精液を直接子宮腔内へ注入する方法で行います。最近では精液を直接注入するのではなく、運動精子のみを選別して子宮腔へ注入する方が妊娠率も高く副作用も少ないために普及してきているようです。体外受精と混同されている方がいらっしゃいますが、人工授精では子宮内に入った精子が卵管内で卵子と自然に受精しますので、自然に近い治療といえます。
これら人工授精は、フーナーテスト(ヒューナーテスト)陽性の場合や、排卵日に性生活を送ってもなかなか妊娠しない場合、乏精子症や精子無力症など精子に不妊症の原因があると考えられる場合、性交障害がある場合(インポテンツ、女性性器の形態異常等)などの場合に適応となります。
通常はまず5回くらいは連続して行うものであると思いますが、少なくとも10回以上施行しても妊娠しない場合にはそれ以上繰り返しても妊娠する率はかなり低いため、他の方法へ切り替えるべきであると考えられます。
フーナーテスト(ヒューナーテスト)とは、排卵期に性交後3時間以内に腔内・頸管粘液内・子宮内の精子の様子を観察するもので、子宮内へちゃんと精子が入り込んでいるかどうかを見る検査です。排卵期に3日以上の禁欲期間をおいた上で性交を行い、3時間以内(3~5時間以内という意見もあり。)に精子を観察して、頸管粘液による精子の通過障害が起こっていないかどうかを判定します。これでもしも頸管粘液における精子の通過に障害があれば、まずは人工授精(AIH)の適応ということになります。
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